SEO対策とは
検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)対策のこと。たとえば、希望する検索結果の上位に自らのウェブページが表示されるように工夫することや、そのための技術やサービスを指します。
[質問]SEO対策を実施するとどうなる?
[回答]検索エンジン(検索ロボット)からクロール(情報を取得)されやすくなります。
つまり、SEO対策を実施することで、検索エンジンを巡回する検索ロボットがあなたのサイトを探し出してくれる可能性が高まるということです。
今回は、ホームページというWeb集客ツールを活用し、成果をあげるための基本であるSEO対策について、初心者でも簡単に検索エンジン最適化(SEO対策)できるよう全部で14項目に分けて解説していきます。
SEO対策の基本
適切なページタイトルを付ける
ページタイトルとは?
ユーザーと検索エンジンの双方にどんなページであるかを伝えるもので、titleタグで指定します。
トップページのタイトルには、サイト名や会社名、主要サービス等を記載する。
その他の下層ページについては、サイト(会社)名に加え、各ページの内容を適切に表現したタイトルを付ければOK。
主な注意点
- 「無題」のような初期設定のタイトル又は意味不明なタイトル
- すべてのページに同じタイトルを使わない
- 極端に長いタイトルは使わない(長すぎると検索結果に表示されないので要注意!)
- titleタグに不要なキーワードを記述しない
descriptionメタタグを設定する
descriptionメタタグとは?
検索エンジンにページの概要を伝えるもので、descriptionメタタグには100文字程度の文章が記述できます。ユーザーには検索結果のサイト概要として閲覧されます。
主な注意点
- ページ内容に関係のないdescriptionメタタグは書かない
- 「珈琲についてのページ」などの一般的な文章にしない。具体的かつ簡潔に記述する
- キーワードだけで埋めつくさない
- すべてのページに同じdescriptionメタタグを記述しない
わかりやすくシンプルなサイト構造にする
コンテンツのカテゴリに関連したファイル名をつけることで、検索エンジンが各ドキュメントをクロールしやすくなり、結果的にユーザーからもリンクされやすいサイトへとつながります。
内容と無関係なディレクトリ名を使わない
良い例)お問い合わせ=contact
悪い例)お問い合わせ=otoiawase
※英語で表記できるものはなるべく英語で表記する
主な注意点
- 不要なパラメータやセッションIDを含んだ長すぎるURLは使わない
- “page01.html”のような一般的なファイル名にしない
- “sale-sale-sale.html”のようにキーワードを過度に使わない
- サブディレクトリを深い階層にしない
- (例:cat01/cat02/cat03/cat04/cat05/cat06/index.html)
- URLの中で不必要に大文字を使わない(基本小文字の英数字を使う)
ナビゲーションをわかりやすくする
サイトナビゲーションは、ユーザーが迅速に目的のコンテンツにたどり着けるようにするために重要です。複雑なサイトの場合は特に、ナビゲーションの設計を見直す必要があります。
すぐにできるナビゲーション設計
- パンくずリストを設置する
- パンくずリストとは、ページの上部か下部にある内部リンクを1列に並べたもので、現在の閲覧ページの場所を明確にする上で役立ちます。
- サイトマップを設置する
- サイトマップとは、サイト構造を示すシンプルHTMLで構成された目次ページのことです。
サイトを訪れた人が、サイトマップを参照することで目的のページを見つけることができます。
検索エンジンもこのサイトマップを経由し、サイト全体を巡回することがあります。一方、検索エンジン用に作成されたXMLサイトマップ(“Sitemap”《先頭が大文字》)は、Googleウェブマスターツールを使って送信することができ、Google検索エンジンがあなたのサイト(Webページ)を見つけ出すのに役立ちます。
主な注意点
- リンク切れやリンク漏れがないか確認し、常に最新の状態を保つ
- 各テーマごとにまとめて情報を整理する
404エラーページを用意する
参照元に古いリンクが掲載されていたりする場合、すでにサイトに存在しないページを訪れてしまうことがあります。そんな時、ユーザーを適正ページに導くための便利な情報および誘導リンクを掲載した404(「ページが見つかりません」というエラー)ページを作っておくと非常に便利です。
主な注意点
- 404エラーページが検索エンジンにインデックスされないようにする
- 存在しないページがリクエストされたときは、404 HTTPステータスコードを返すようにウェブサーバーを設定する
- 「見つかりません(Not Found)」や“404”というあいまいなメッセージだけは避ける
- サイトのデザインとは異なる404エラーページは使わない
コンテンツの最適化
質の高いコンテンツを作る
2013年にGoogleの検索アルゴリズムがハミングバードへ刷新され、ユーザーに対し、これまで以上に素早く、最適なコンテンツを提供するために、コンテンツの質が重要視されるようになりました。
ここでは、簡単にコンテンツの作成に役立つポイントを3つご紹介します。
キーワードを意識してコンテンツを作成する
例えば、ギターに詳しい人は「フェンダー」「ギブソン」といったメーカーの名前だけで検索するかもしれません。しかし、メーカーにこだわりのない人は、単 に「エレキギター」といった一般的な検索キーワードを使うかもしれません。検索行動におけるこのような多様性を想定しながらコンテンツを作成する(キーワードを効果的に織り交ぜた文章を使う)と、良い結果が得られるでしょう。
便利なサービスを提供する
たとえば、自分が興味のある記事だけを毎日配信してくれるキュレーションサービスや、ローカルな趣味をもつ人たちが集まるコミュニティサービスなど、他のサイトではまだ提供されていない、新しく便利なサービスを作るのも非常に有効です。
他にはないニッチな情報を取り扱う
専門ノウハウの無償提供や独自の調査に基づいた記事を掲載するなど、他のひとがあまり取り扱っていないニッチな情報を提供することがポイントです。
主な注意点
- 文法ミス、変換ミスを無くすため、公開前の文字校正を徹底する
- テキストの画像化は控える
アンカーを適切に設定する
リンクが設定されたテキストのことをアンカーテキストと呼びます。
リンクは、内部リンク(同じサイト内の別ページへのリンク)と、外部リンク(別サイトのコンテンツへのリンク)に別れ、どちらの場合も、アンカーテキストがより適切であれば、リンク先のページがどのような内容なのかがとても理解しやすくなります。
主な注意点
- 「ページ」「記事」「ここをクリック」のような一般的なアンカーテキストは避ける
- リンク先の内容に沿わない、もしくは無関係なテキストは使わない
- ページのURLをアンカーテキストとして利用しない
テキストは簡潔にまとめる
できるだけ短く、わかりやすい言葉を使いましょう。
単語を数語か短いフレーズにするほうが内容も伝わりやすくなります。
主な注意点
- リンクが普通のテキストと同化しないよう文字色や大きさに気をつける
- アンカーテキストへ大量のキーワードを詰め込むことや、冗長な文は避ける
画像を最適化する
すべての画像には個別のファイル名とalt属性を持たせることができます。
画像のファイル名とalt属性をわかりやすく付ける
alt属性は何らかの理由によって画像が表示されないときに、代替テキストを表示してくれます。スクリーンリーダー(音声ブラウザ)のような別の手段 でサイトを閲覧していたりする場合に、
alt属性の代替テキスト(altテキスト)があれば画像に関する情報を検索エンジンロボットへ提供することができます。
画像は1つのディレクトリにまとめる
画像の保存先をひとつにまとめることで、画像へのパスを簡潔にでき、結果的に検索エンジンにクロールされやすい構造となります。
主な注意点
- 一般的にサポートされている画像ファイル形式を使う(JPEG、GIF、PNG、BMP等)
- ファイル形式に合わせた拡張子を付ける
見出しタグを適切に使う
文章の見出しを表すタグとして<h>タグを使います。
もっとも重要であることを示す<h1>からはじまり、<h6>まで全6種類のサイズがあります。
デフォルトのHTMLで確認するとよく分かりますが、本文の見出しに<h>タグを適切に使うことで、通常のテキストより大きく表示され、ユー ザーがその重要性に気付く視覚的なきっかけにもなります。また、検索エンジンにもそのキーワードの重要性を伝える役割となります。
主な注意点
- ページにあるすべての文章を見出しタグに入れない
- <em>や<strong>の方が適切だと思われる箇所で見出しタグを使わない
- コンテンツの重要度に応じて見出しタグを使い分ける
robots.txtを設定する
クロール(ページ巡回)不要な部分はrobots.txtで回避することが可能です。
“robots.txt”とは、検索エンジンに対し、クロールしてほしい部分と、
そうでない部分を伝えるためのファイルです。
“robots.txt”というファイル名でサイトのルートディレクトリに置く必要があります。
サブドメインを持つサイトで、ある特定のサブドメイン内のページをクロールさせないようにするには、そのサブドメイン用に別のrobots.txtファイルを用意する必要があります。
robots.txtを簡単に作れるWebサイト「robots.txt.Maker」
“robots.txt”以外の方法で、検索結果にコンテンツを表示させない方法
- “NOINDEX”をrobotsメタタグに追加する
- .htaccessを使ってディレクトリにパスワードを設定する
- Googleウェブマスターツールを使ってすでにクロールされたコンテンツを削除する
主な注意点
- 慎重に扱うべきコンテンツには暗号化や.htaccessを使ってパスワードをかけて保護する
- 検索結果のようなプロキシサービスによって生成されたURLはクロールさせないように注意する
コメントスパムにはnofollow属性で対処する
ブログのコメント欄は、コメントスパムの標的になりやすいので注意が必要です。
もし投稿されたコメント内に悪質なリンクを貼られてしまうと、あなたのサイトの評価(PageRank?)を渡してしまう結果となります。
主な対処法としては、rel=”nofollow”をリンクのアンカータグの中に追加するだけで、あなたが苦労して得たサイトの評価をスパムサイトに渡さないで済みます。
広告プロモーション
被リンク数を増やしてサイトの評価を高める
被リンク(他のサイトから張られるリンク)は、検索などを通じて時間をかけて少しずつ増えていきます。
よりはやく被リンクを増やすためには、興味をもっているひとに対し効果的に宣伝し続ける必要があります。
ブログやSNSで告知する
- 自分のブログで新しく追加されたコンテンツやサービスについて書き、既存ユーザーに知らせる
- サイトのURLや検索キーワードを名刺やチラシなどの販促ツールに記載する
- ユーザー(お客様)にメールで新しいサービスが追加されたことを知らせる
新しく作ったコンテンツについて細かなものまですべて宣伝しようとせず、ユーザーが興味を持つようなコンテンツに絞って紹介することが大切です。
以上、SEOの基本から簡単に実践できるノウハウをご紹介しました。
【引用・参考元】Google 検索エンジン最適化スターターガイド
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