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ホームページ制作会社の規模による料金・費用の違い
まずはじめにお伝えしたいのは、世の中に出回っているホームページ制作料金・費用相場はあまり参考にはなりません。その理由としてホームページ制作会社の規模(社員数・必要経費)、業態(専門性・得意分野)、工程(制作過程)によって異なるからです。
個人事業主の場合
個人事業主、いわゆるフリーランスといわれるWebクリエイターが単独もしくは数人で協業しながら制作を行います。制作料金の内訳では、制作に関わる人件費の割合が多くを占めます。自宅兼事務所の場合、営業経費が抑えられるため格安で制作を請け負う人もいますが、法人と同様に事務所を借りて営業している場合は、それなりの賃料と水道光熱費等が掛かるので、当然それらの経費も含めた見積り金額になってきます。
数人規模の小規模ホームページ制作会社の場合
法人で単独もしくは数人規模のホームページ制作会社の場合、人件費の割合が個人事業主よりも高くなります。これは個人の場合と法人の場合とで営業経費が異なるためです。
事務所の賃料や管理費、水道光熱費等は個人も法人も条件に差異はありませんが、税金や福利厚生の部分で大きな違いがあります。個人の場合は法人税や消費税(1,000万円未満の場合)は掛からず、国民年金の加入となりますが、法人の場合、法人税・法人住民税・法人事業税といった税金や社会保険料(健康保険、厚生年金保険、労災保険、雇用保険)の支払い義務が生じます。
また法人の場合、全く利益が出ていない場合(赤字)でも、法人住民税がかかります。
社会保険料の総額は従業員の数に比例して大きくなっていきます。
数十人規模の中規模・数百人規模の大規模ホームページ制作会社の場合
同じ法人でも10人規模の制作会社と100人規模の制作会社では、制作に関わる人数も制作工程も大きく変わってくるため、当然品質も費用感も大きく変わってきます。同じ規模の制作会社でも専門外の分野である場合、外部に委託する分の費用には当然ながら営業経費を上乗せされて見積りされることになります。
このように価格だけで見ると、全ての工程をひとりで完結できる個人事業主の方が一見お得に見えますが、そこには当然リスクも存在します。
個人事業主の場合はキャパシティ(受け入れ態勢)に限界があるため、デザインや提案内容が単一になったり、緊急時や必要時に対応できない、最悪の場合は廃業するといったリスクが考えられます。
小規模制作会社の場合も中規模制作会社の場合も同じく人数に比例してキャパシティに限界があります。当然ながら制作に関わる人が多くなるほど見積り金額が大きくなっていきますが、その分品質も安定し、リスクも分散・軽減されます。大手企業が費用の安い個人事業主や小規模事業者ではなく、ある程度の金額を投じて大手広告代理店や大手ホームページ制作会社を選ぶ理由がここにあります。
ホームページ制作工程による料金・費用の違い
例えば、同じ1ページのホームページ制作でも、一から制作した場合とあらかじめ仕様が決められた既存テンプレートを使用した場合によっても費用は大きく変わります。
費用が安いから品質が良くないという訳ではなく、人気のあるホームページ制作会社はなるべく工数を減らして品質の良いものを安く提供できるよう日々営業努力をしています。
既存テンプレートで制作されたホームページよりも、オリジナルで制作されたホームページのほうが当然、制作に時間が掛かるため、その分人件費も営業経費も高くなり費用に違いが生じてきます。
ホームページ制作会社を選ぶ基準
では発注者は何を基準にホームページ制作会社の良し悪しを判断すれば良いのか。
それは制作会社が提示する見積書の内訳を見ればある程度判断することができます。
内訳が大まかな場合や専門用語を多用している場合は、詳細について質問してみてください。内訳について詳細が書かれていない、もしくは明確に答えられないホームページ制作会社は要注意です。それぞれ制作会社の特性を理解したうえで制作を依頼しましょう。
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