目次
Web集客とは
インターネット上のWebサービスやWebツールを活用して集客することです。その手法は多種多様で、GoogleやYahoo!といった大手検索サービスからの集客、Facebook、Instagram、LINE、Twitter、AmebaなどSNSからの集客まで多岐に渡ります。
Web集客の目的
ビジネスにおけるWeb集客の目的は、将来自社のお客様になる可能性のあるユーザーをインターネット上で宣伝し、集客したユーザーに問い合わせや資料請求を経て商談につなげ、最終的に顧客化するための仕組みを作り出すことです。
Web集客の戦略
Web集客の戦略として、インターネットを通じて自社の商品やサービスについて知ってもらうためには誰に、何を、どのようにして知ってもらうのかを検討する必要があります。
ターゲット設定(誰に)
あなたのビジネスで想定されるお客様象はどのようなイメージでしょうか?
年齢・性別・エリア・職業・家族構成など様々な条件が想定されます。
そこで、ペルソナと呼ばれるフレームワークを活用して理想の顧客像を作り出すことで、これまで見えていなかった課題を抽出することができるようになります。
ペルソナとは、既存顧客の情報やインタビュー、調査データなどの実在する情報から、架空の理想の顧客像を描き出す手法のこと。ペルソナを活用することで、マーケティングに関わる全ての関係者に、理想の顧客となる人物像を共有することができます。
ゴール設定(何を)
Web集客のゴールとして、何を達成するのかを決めていきます。
下記①〜⑧まで、ゴール達成までの難易度を表しています。
商品購入をゴールに設定する難易度がとても高いことがわかります。
① ブランドの認知向上
② メルマガ登録
③ 資料ダウンロード
④ 無料体験
⑤ サンプル請求
⑥ お問い合わせ・無料相談
⑦ 見積依頼
⑧ 商品購入
媒体選定(どのように伝えるか)
GoogleかYahoo!かSNSか
世の中には数くのWeb媒体が存在するため、その中で最も利用者が多くよく利用されている媒体を中心に紹介していきます。
Web集客ツールの種類
Googleは世界で最も巨大な検索サービスを提供しているアメリカの企業で、Google検索やGoogle広告をはじめ、Google検索結果にMAPや店舗情報を表示する「Googleマイビジネス」、巨大動画共有サービスの「YouTube」など、数多くのWebサービスを提供しています。ユーザーは主にGoogleに掲載されている情報を検索し、閲覧する目的として利用する傾向が強い。
SEO対策による集客
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、日本語で検索エンジン最適化と呼ばれています。簡単に説明すると、検索サイトに単語(キーワード)を入力し、検索結果に表示されるWebページの順位を一番上の目立つ箇所に表示させるために、Google検索エンジンからの評価を得るための施策を施すこと。
主に内部SEO対策と外部SEO対策の2種類があります。
内部SEO対策とは、HTMLと呼ばれるプログラム言語で構築されたWebページの裏側に書かれたソースコードにおいて、タイトルや概要文、h1〜h6の見出しなどのキーワードの割合を読み取り、検索結果としてふさわしい情報として認識させる施策です。
外部SEO対策とは、対象となるWebページが第三者の評価の高いWebページにリンクを貼られて紹介されることです。基本的には良質な情報を掲載していれば自然とユーザーからの評価が高まり、外部リンクとして紹介される傾向にあるため、技術的な対策は不要です。
MEO対策による集客
MEOとはMap Engine Optimizationの略で、Googleマップ最適化と呼ばれています。「地域名+キーワード」で検索すると検索結果の上段にGoogleマップの紹介枠が表示され、できるだけ上位に表示されるようGoogleからの評価を得るための施策を施すこと。
例えば、お昼時にモバイルで単純に『人気のパン屋』と検索した場合に、GPS機能がオンになっていると利用者の半径1km圏内のパン屋の情報が口コミ情報と一緒に表示される仕組み。
ローカルSEOとも呼ばれるMEO対策。地域に密着した店舗はSEOよりもMEOに力を入れることをお勧めします。
Google広告による集客
Google広告には主に、「Googleリスティング広告(別名:GSN)」「Googleディスプレイ広告(別名:GDN)」「Google動画広告(YouTube)」「Googleショッピング広告(PLA)」などがあります。
Googleリスティング広告
検索連動型広告と呼ばれるもので、主にユーザーがGoogle検索する際にキーワードと呼ばれる単語を入力した際に検索結果として広告が表示される仕組み。
主に広告がクリックされるごとに課金されるクリック課金(CPC:Cost Per Click)と広告が1000回表示されるごとに課金されるインプレッション課金(CPM:Cost Per Mille)の2種類がある。
設定するキーワードの人気度によって広告掲載料は異なり、人気のあるキーワードほど広告出稿希望が多く、広告単価が高騰する傾向にある。
Googleディスプレイ広告
コンテンツ連動型広告と呼ばれるもので、主にユーザーがよく利用するWebサービスや閲覧するWebページの広告枠に画像・動画・テキスト形式で広告が表示される仕組み。
課金方式はリスティング同様、クリック課金とインプレッション課金の2種類がある。
リスティング広告との大きな違いは、ユーザーが自ら検索したキーワードに連動するのではなく、Googleが過去の閲覧履歴等から興味のありそうなユーザーを判別し、こちらからおすすめ広告を配信するところにある。よって、リスティング広告よりも不特定多数のユーザーに広告が配信されるが、直接コンバージョン(目標)を達成する確率も、その分低い傾向にある。
Google動画広告(YouTube広告)
YouTube上に掲載される広告で、音声や映像を通じて視聴者にダイレクトに広告を表示させることができるため、イメージ広告として活用できる広告配信の仕組み。
課金方式はクリック課金とインプレッション課金に加え、ユーザーが動画を30秒間(30秒未満の広告の場合は最後まで)視聴したか、30秒経つ前に動画を操作した場合に料金が発生する動画視聴ごとに課金されるCPV課金の3種類がある。
Googleショッピング広告(Product Listing Ads)
Googleショッピング広告は、主にGoogle検索結果に掲載される広告で、キーワードに連動して特定の商品情報(画像・価格・在庫状況)を表示することができます。
広告主は特に出稿するキーワードを選定しなくてもGoogle側で自動で判別されるため、見えない需要の掘り起こしに有効な広告手法です。
Yahoo!JAPAN
Yahoo!JAPANは、日本最大級の情報ポータルサイト。検索、オークション、ニュース、天気、スポーツ、メール、ショッピングなど数多くのWebサービスを提供しています。
独自コンテンツの掲載量はGoogleよりも多いのが特徴で、ヤフーの閲覧者は月間840億PVと日本一のITメディアです。検索を対象とするGoogleよりも、主にニュースの閲覧やショッピングを目的として利用する傾向が強く、ITに詳しくない方も多く利用されています。
SEO対策による集客
ヤフー検索におけるSEO対策もGoogleのSEO対策と同様で問題ありません。
その理由は、2001年にYahoo! JAPANがロボット型検索エンジンにGoogleの検索エンジンを採用した事により、検索結果がほぼ同じようになったのが主な理由です。
ヤフー広告による集客
Yahoo!広告は主に、リスティング広告にあたる「スポンサードサーチ(検索広告)」、ディスプレイ広告のYDN、最後にショッピング広告の3種類がある。
スポンサードサーチ(検索広告)とディスプレイ広告(YDN)はGoogleとほぼ同じ仕組みの広告配信形式。3つ目のショッピング広告は、Yahoo!ショッピングに出店しているストアの商品を、広告として配信できる仕組み。
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)
SNSは、ソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service)の略で、利用者同士が交流できる会員制Webサービスのことです。
Facebookを筆頭に、Instagram、LINE、Twitter、Amebaなど様々なSNSが存在します。
いずれも無料で利用できるため登録者も多い。個人向けのサービスや商材を扱う企業向けのターゲティング広告媒体として有効活用されている。
ユーザー数は、全世界で29億人以上、国内で2,800万人以上が利用する実名登録制のSNS。
利用者は20代から40代の世代が多い。実名制のため個人情報の信憑性が高いのが特徴。
Facebookページ
個人アカウントとは別に、企業や団体が情報発信したい場合にFacebookページを開設することができる。このFacebookページを活用することで企業や団体のファンを獲得し、継続的なコミュニケーションを行うことができるのが大きな特徴。
Facebook広告
Facebook広告の強みは、特定の個人属性(地域・居住地・性別・興味関心・趣味・社会的地位など)に対し直接広告を出稿することができること。
広告の種類としては、外部サイトへ誘導できるリンク広告をはじめ、記事広告として一般のユーザーの投稿の間に表示させるフィード広告、その他Facebook指定の枠に表示させる指定広告の3種類がある。
ユーザー数は、全世界で3億人以上、国内で4,500万人以上が利用する匿名で140文字以内の情報を拡散するツール。利用者は10代から20代の世代が多い。
Twitter企業アカウント
Tiwitterには個人アカウントと法人アカウントの違いはないため、Twitterアカウントを登録することですぐに利用を開始できます。企業や団体が公式Twitterとして運用するのであれば、プロフィールにロゴや企業情報を掲載したり、問い合わせ先について明記することで信頼を得ることが可能。
Twitter広告
Twitter広告には、タイムラインで流れる広告から、トレンドや検索画面に表示される広告まで様々な形態がある。「閲覧」「返信」「リツイート」など利用者のアクションに応じて広告が課金される方式を採用している。話題性のあるネタなどいわゆるバズる情報を広告として投稿することで、リツイートされ、情報拡散が起こりやすいのがTwitter広告の強み。
ユーザー数は、全世界で10億人以上、国内で3,300万人以上が利用する写真共有SNS。
利用者は10代から30代の女性が多いため、ファッションや美容に強い傾向にある。
Instagramビジネスアカウント
アクセス解析や広告出稿ができるビジネス向けのアカウントのこと。
ビジネスでInstagramアカウントを作成時にFacebookのアカウントと切り離して運用する場合、電話番号またはメールアドレスから登録し、SMSで認証を完了させます。アカウント開設後は一般アカウントからプロアカウントに変更するだけで設定は完了。
Instagram広告
InstagramはFacebookアカウントと紐づいているため、個人属性(地域・居住地・性別・興味関心・趣味・社会的地位など)の信頼性が高く、精度の高いターゲティング広告を出稿できるのが大きな特徴です。写真広告、動画広告、ストーリーズ広告、カルーセル広告、コレクション広告、発見タブ広告など多種多様な広告配信形式がある。Facebookと同じ広告配信ツールを使うため、Facebook広告と併用する場合は運用負荷も軽減されます。
LINE
ユーザー数は全世界で2億人以上、国内で9,000万人以上が利用する総合コミュニケーションツール。利用者は10代から50代の幅広い世代が多い。
LINE公式アカウント
個人間のやりとりを基本とするLINEに対し、企業や店舗が不特定多数のユーザーとコミュニケーションできるように設計されたアカウントがLINE公式アカウントです。
LINE公式アカウントでは、PRページを開設したり、クーポンやポイントの発行、メッセージの一斉配信など、ビジネスに活用できる機能がもりだくさん。
LINE広告
LINE広告はLINEを利用しているユーザーに対し、トークリストやLINE NEWSなど、LINEユーザーが日常的に利用するサービスに広告を掲載できるのが大きな特徴。日本国内で半数以上のスマホ利用者が閲覧する媒体に広告が掲載できる。
Ameba(アメーバ)
2万人以上の芸能人・タレントの公式ブログを抱える株式会社サイバーエージェントが運営。国内で6700万人以上が利用する国内最大規模のITメディアサービス。ブログやニュース、ゲームなど多種多様なサービスを展開。
Amebaブログ
特定の分野で専門的な記事を書いている方であれば申請によりAmeba公式アカウントとして認定されるが、ほとんどの場合は一般ユーザー扱いとなるため、プロフィールにロゴや企業情報を掲載したり、投稿する記事によって企業が発信していることをユーザーに認識してもらう必要がある。
Ameba広告
「Ameba」サービスの広告枠を中心に掲載され、画像や動画、音声など多様な広告表現を行うことができるディスプレイ広告。匿名性が高いため不特定多数のユーザーに対して有効なブランディング広告としての活用が期待できる。
Web集客の成果
Web集客の成果として、何がどれだけ達成されたかを知るためにはデータを収集し、設定した目標に対して成果を分析する必要があります。
例えば、出稿したWeb広告に対し資料請求が月何件達成されたのか、電話やメールに問い合わせが何件達成されたのかを計測する必要があります。
データとして正確に計測するためには計測用の専用ツールを用いる必要があるので、これから無料で利用できるWeb解析ツールについて簡単にご紹介します。
Web集客の改善に役立つツール
Googleアナリティクス
Google Analyticsは、Googleが無料で提供するWebページのアクセス解析サービスで、アクセスログを収集することで、誰が・いつ・どこから訪問し、何を観たのかを知ることができます。
サイトに訪れたユーザー像と行動傾向を把握することで、Webページの改善に役立てることができるためぜひ活用したいツールです。
Googleサーチコンソール
Google Search Consoleは、Googleが無料で提供するサイト分析サービスで、検索結果の表示順位やクリック率など、検索エンジンでのWebサイトのパフォーマンスを分析することができます。
ページ内リンクエラーの検出やGoogleへの登録有無、速度改善の提案など、様々な情報を得ることができるのでぜひ活用したいツールです。
Googleタグマネージャー
Googleタグマネージャーは、様々な計測ツールのタグを一括で管理することができるタグ管理システムです。指定のWebページに専用タグを埋め込むことで、Google広告をはじめヤフー広告やSNS広告など様々な計測タグを直接編集せずに一元管理できるのが大きな特徴です。
例えば、これまでサービスごとに発行されたタグは、それぞれページの中身であるHTMと呼ばれるソースコードの中に直接記述する必要がありましたが、タグマネージャーを使うと、管理画面に入力保存するだけでページのソースコードが反映されるようになります。
Web集客の成果としてユーザーの行動データを収集し、その動きについて分析を行い、次のアクションに活かす。こうすることで、より精度の高い集客施策が実行できるようになります。
もしご自身でWeb集客を行ってみて、思ったような成果が得られなかった場合は、一度レッドストーンまでご相談ください。ご一読いただきありがとうございました。
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